画期的な抗生剤、ジスロマック!

ジスロマックはイボの対策として使用できるのか

感染症とは微生物が体内に侵入して寄生し、様々な症状を引き起こす状態をいいます。感染症の原因となる微生物としては、細菌、ウイルス、真菌などが挙げられます。それぞれ効果を発揮する薬は異なり、細菌感染症に対しては抗生物質、ウイルス感染症に対しては抗ウイルス薬、真菌感染症に対しては抗真菌薬が使用されます。
感染症に対してよく使用されるジスロマックはこの中では抗生物質に該当する薬です。つまり細菌に対して効果を発揮する薬です。ジスロマックの有効成分はアジスロマイシンというもので、これは細菌の細胞内のタンパク質合成の場であるリボソームの50sサブユニットに結合し、タンパク質合成機能を阻害します。これによって細菌の増殖を抑えることができるのです。
ところでイボは感染症から起こることがありますが、イボ対策としてジスロマックを使用することは有効な手段なのでしょうか。ここではそれについて解説します。
まず手や足にできるイボに関してですが、これはヒトパピローマウイルスというウイルスによって引き起こされていることが多いです。この場合ジスロマックはウイルス感染症に対しては効果を示さないため無効となります。
また性器や肛門にイボができると性感染症の可能性があります。しかしイボができる性感染症としては尖圭コンジローマの可能性が高いと考えられます。尖圭コンジローマもヒトパピローマウイルスによって引き起こされる感染症です。よってジスロマックは性器や肛門にできるイボに対しても無効となります。
イボの治療法としては、ヨクイニンの服用、ベセルナクリームやブレオマイシン軟膏の使用、液体窒素凍結や電気メスによる切除など外科的処置が施されます。